1|なぜ比較しようと思ったのか
太陽光+EV+V2H。
いわゆる理想構成と言われる組み合わせですが、
実際に運用してみると、ひとつ疑問が出てきました。
「どの充電方法が一番効率いいの?」
三重県松阪市での太陽光・V2H・EV運用全体の実測データは、こちらにまとめています。
V2Hは最強と言われるけれど、
本当にそうなのか?
雲が多く余剰が安定しない日、
SOCが思ったより増えない日がありました。
そこから、
100V → 200V → V2H
実際に試して比較してみることにしました。
2|V2H充電の現実
■ ロスは体感できるレベルである
V2Hを接続すると、
刺した瞬間にSOCが数%落ちることがあります。
特に冬場。
余剰がフラフラしている日は、
接続しても思ったほどSOCが増えません。
理由は単純で、
・変換ロスがある
・出力制御が入る
・太陽光が安定しないと追いつかない
理論上は最大6kWまで充電可能ですが、
実際は天候に左右されます。
■ それでもV2Hが強い場面
真夏のように
発電が5〜7kW出る日は話が別です。
200V(約3kW)では拾いきれません。
このときはV2H一択。
余剰を一気に吸収できるのはV2Hだけです。
3|100V充電を試してみた結果
200Vを付ける前、
100V 15A(約1.5kW)で充電を試しました。
これが意外にも安定。
✔ ゆっくり入る
✔ SOCは確実に増える
✔ 多少買電は混ざるが制御しやすい
余剰が不安定な日ほど、
100Vの方が安定してSOCが増えました。
小さく、確実に入れる。
これは大きな発見でした。
100V充電はめちゃくちゃ遅い、と聞いていたけど
余剰が安定しない日のV2Hよりは優秀な気がします。
4|200Vを4万円で増設した理由
200Vは約4万円で増設。

理由は2つ。
① 今後EVが増える可能性
② 春・秋の中途半端な余剰期対策
春は発電はそこそこあるけど、
V2Hだとロスが気になる日もある。
このゾーンでは、
200Vがちょうどいい。
約3kWで吸収できるので、余剰を拾いやすい。
5|効率だけで見るなら?
単純な充電効率で言えば、
200V > 100V > V2H(往復ロス込み)
でも、
それはあくまで充電効率。
6|本当の問題は「自家消費率」
我が家の目的は
売電ではなく自家消費。
その視点で見ると評価が変わります。
✔ 真夏の爆発的発電 → V2H最強
✔ 春秋の安定発電 → 200Vが優秀
✔ 冬の弱い余剰 → 100Vが安定
つまり、
季節で最適解は変わる。
7|我が家の結論
✔ 真夏 → V2H
✔ 春秋 → 200V
✔ 冬・曇天 → 100V
どれが正解?ではなく、
「どう使い分けるか」が正解。
8|EV充電は設備より思想だった
EV充電は、
設備のスペック勝負ではありません。
太陽光の出方
家族の生活リズム
自家消費率の目標
それをどう組み合わせるか。
V2Hは万能ではない。
100Vは遅いだけではない。
200Vは中途半端でもない。
全部、使いどころがある。

